仕事帰りに、ユジャのピアノ聴いてたんですが、すごく情景が浮かぶ演奏でした。
暗闇の中の波、まだ静かな波。月に照らされて光る海、打ち寄せる小さい波とか、陽がさして明るくなっていく時間差、だんだん荒れてくる波とか…
自分も頭に風景が流れてくる演奏がしたいなって思いました。
スクリャービン のソナタを3つの種類分けるとこうらしいです。
①第1番から第3番
ロマン派ピアノ様式。
②第4番、第5番
神秘主義、音響世界。
③第6番以降
機能和声から離脱した独自の作曲語法。
第10番は神智学。宇宙観。
幻想ソナタは水の戯れ並みに美しい後半って、やっぱり印象派要素。
幻想ソナタは、Andanteの第1楽章を“静”とすると、Prestoの第2楽章は“動”。ソナタ形式はAllegro楽章に持ってくるのが典型みたいだけど、
スクリャービンはこのソナタ形式の第1楽章をAndanteという設定。
スクリャービン が言うには、第1楽章は、「南国の海辺の夜の静けさと深い海の動揺、それに宵闇の後に現れる愛撫するような月の光を表現」
波が打ちあたる音よりも、受け止めるような受け身な感覚の音がより必要なのかも?想像を音にするのは至難だけど、弾くっていうより聴く側で弾くって感覚で楽しめそうです。
オクターブの移動が怖く感じていたけど、内声に鳴り続けている同じ音を聴き続けていけば、少しは和らぐかも?
けどpっていうのが、まだおっかない気持ちが取れない。まだ直接的な音のままがあって、裏からの音みたいなのが必要な部分ありそうです。
今いちばん気になる部分。下段。
字…余りにしか聞こえてこない私の弾き方。左手のメロディー続きを見失いようにして、右手を、かぶせる音で降りてきて2声みたいにすれば…わかるように聴こえるかも?